もりのなかま保育園中城屋宜園

BLOG病児保育室 中城屋宜園ブログ

お知らせ

🍂季節の変わり目を乗り切るために…🍂

まだまだ暑い日が続いていますが、9月に入り、朝晩の涼しさに少しずつ秋の気配を感じるようになりました。しかし、この時期は夏の疲れと季節の変わり目の気温差が重なり、体調を崩しやすい「魔の季節」でもあります。特に、慢性的な疾患やアレルギーを持つお子様、体調を崩しやすいお子様を育てている親御さんにとって、9月は一層の注意が必要な時期ではないでしょうか?今回は、9月を健やかに乗り切るためのヒントと、何よりも大切な親御さん自身のセルフケアについて少しお話します。

9月に気をつけたい子どもの体調変化                                                   9月は、気温や湿度の変化が激しいため、お子様の体調管理が難しい時期です。

【寒暖差アレルギー】                                                         気温差で鼻水やくしゃみが出る症状。風邪と間違えやすいですが、ウイルス感染ではないため、症状に合わせた対策が必要です。

【夏の疲れの蓄積】                                                        夏の暑さで体力が落ちているところに、新学期のリズム変化が加わり、免疫力が低下しやすくなります。

【感染症の流行】                                                       秋から冬にかけて、RSウイルス、インフルエンザ、胃腸炎などの感染症が流行し始めます。手洗い・うがいなどの基本的な予防策が、引き続き重要です。

健康に過ごすための対策

【衣服の調節】                                                        脱ぎ着しやすい薄手の羽織物を用意し、寒暖差に対応できるようにしましょう。

【生活リズムの立て直し】                                                     夏休みモードから新学期モードへ、少しずつ睡眠時間や食事の時間を整えていきましょう。

【栄養補給】                                                         旬の食材を取り入れた、消化の良いバランスの取れた食事で、免疫アップを目指しましょう。

親御さん自身の「SOS]に気づいて…sign03                                               病気のお子様の看病は、肉体的にも精神的にも負担がかかります。不安や孤独を感じることもあるでしょう。

【休息を最優先に…】                                                         お子様が寝ている間は、家事を休んで一緒に横になるなど、意識的に休息の時間を確保してください。

【誰かに頼る勇気】                                                         1人ですべてを抱え込まず、パートナー、祖父母、友人、そして行政サービス(病児保育など)に助けを求めることも大切です。「自分がやらなきゃ」という責任感は素晴らしいですが、親御さんが倒れてしまっては元も子もありません。

【気持ちを話せる場所】                                                      同じ経験をもつ親御さんとの交流は、悩みを共有し、孤独感を和らげる助けになります。誰かに話を聞いてもらうだけでも、気持ちは軽くなります。

最後に…                                                             9月は、お子様にとっても親御さんにとっても挑戦の多い月です。焦らず、無理せず、一つ一つの変化に丁寧に対応していくことが、この時期を乗り切る鍵となります。お子様の回復を信じ、そして自身の心身も大切にしながら、共にこの季節を乗り越えていきましょう。

お知らせ

🐽8月7日は「鼻の日」の日です🐽

8月7日は「は(8)な(7)」という語呂合わせから1961年に、日本耳鼻咽喉科学会によって制定された日です。制定当時は副鼻腔(蓄膿症)の早期発見・早期治療を目的としていて、特に小さなお子様を持つ親御さんにとって、子どもの鼻の健康は日々の生活の質(QOL)に直結する重要なテーマではないでしょうか?この機会に鼻の役割とご家庭でできるケアのポイントについて改めて確認してみましょう。

子どもの鼻の役割について…sign03

鼻は単に「空気を吸う場所」ではありません。空気清浄機、加湿器、温度調節器といった複数の役割を同時に果たし、体を守る最前線基地の役割を果たしています。

●防衛機能の低下:子どもは大人に比べて鼻腔が狭く、粘膜もデリケートです。そのため、ウイルスや細菌が侵入しやすく、風邪をひくとすぐに鼻詰まりや鼻水を引き起こしがちです。

●口呼吸のリスク:鼻が詰まると口呼吸になります。口呼吸は、喉の乾燥、扁桃腺の腫れ、いびき、さらには顔の骨格の成長や歯並びにも影響も指摘されています。

👆こんなサインを見逃さないで…

✅ いつも口を開けている

✅ いびきをかく、寝苦しそうにしている

✅ 食事中によくむせる、食べるスピードが遅い

✅ 集中力が続かない(睡眠不足の可能性)

鼻の調子が悪いと、口呼吸になりやすくなり、喉の乾燥や「いびき」などにつながることもあります。

ご家庭でできる鼻のセルフケア…sign02

日々のちょっとした心がけが、お子様の鼻の健康を守ることにつながります。鼻を快適に保つためにはどうすればよいのでしょう。

①こまめな鼻水吸引と鼻かみの練習

【乳幼児】                                                                  小さな子どもは自分で鼻をかむことができません。鼻水が溜まると中耳炎や副鼻腔炎の原因になるため、市販の鼻吸い器(スポイトタイプや電動タイプ)を使って、こまめに取り除いてあげましょう。

【幼児以降】                                                            自分で鼻をかむ練習を始めましょう。ポイントは「片方ずつ、やさしく」かむことです。両方を一度に強くかむと、鼻水が耳(中耳)の方へ逆流し、中耳炎を引き起こすリスクがあります。片方の鼻の穴を指で押さえ、ゆっくりと息を出すように教えてあげましょう。

【固まった鼻水】                                                                      鼻の穴の周りが乾燥して固まっている場合は、濡らした綿棒やベビーオイルをつけた綿棒で優しく拭き取ると、取りやすくなります。

②室内の環境整備

【湿度管理】                                                           空気が乾燥すると、鼻の粘膜も乾燥して防衛機能が低下します。加湿器などを使い、適切な湿度(一般的に40~60%程度)を保ちましょう。特にエアコン使用時は要注意です。

【アレルギー対策】                                                       ハウスダストやダニが原因のアレルギー性鼻炎には、こまめな掃除が不可欠です。寝室は特に念入りに掃除機をかけ、可能であれば布団乾燥機なども利用しましょう。

③生活習慣の改善と栄養管理

【十分な睡眠と栄養管理】                                                    体の抵抗力を高めるためには、十分な休養とバランスの取れた食事が基本です。ビタミンA(β-カロテン)やビタミンCを多く含む緑黄色野菜や果物(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、いちご、みかんなど)は、粘膜を強くするのを助けます。

【鼻を触る癖防止】                                                       無意識に鼻をほじったり、こすったりする癖があると、粘膜が傷つき、鼻血や感染症の原因になります。優しく声をかけたり、ひどい場合には寝ている間に手袋をさせたりするなどの対策も検討しましょう。

最後に…専門家への相談をためらわないでsign03

ご家庭でのケアも大切ですが、症状が長引く場合や、以下の症状が見られる場合は、早めに耳鼻咽喉科や小児科を受診してください。

●黄色や青っぽいネバネバした鼻水が2週間以上続く

●頭痛や顔の痛み、顔が重いと感じる

●いびきがひどく、寝ているときに息が止まることがある

●匂いがわからないと言い出す

「たかが鼻水」と軽視せず、「鼻の日」をきっかけに、お子様の健やかな成長のために鼻の健康を見守っていきましょう。

お知らせ

🌞熱中症対策できてますか

2025年6月1日から施行される労働安全規則の改正に伴い、事業者に対して熱中症対策が義務付けられ、対策を怠ると罰金になる可能性もあるみたいです。梅雨時期にまとまった雨が確保できず、また、今夏は例年に比べかなり気温も高いので、これまで以上に熱中症対策に取り組みながら、今月も元気に過ごしていきましょう。

Screenshot_20250702-172235_Google

【熱中症を防ぐには…】

子どもは屋外で遊んでいると、その楽しさに夢中になり、身体に異変が起きても気がつきません。また、子どもは自ら体調の変化を訴えることも、衣服の調整をすることもできないので、周りの大人が顔色や汗、おしっこの量などに気を配ってあげることが大切です。

【熱中症予防のポイント】

●こまめに水分補給をさせましょう。

●高温多湿の環境を避け、涼しい場所で過ごさせましょう。

●お外遊びの際は、保冷剤など準備し、定期的な休息も取り入れましょう。

●つば付きの帽子を被らせ、風邪通しのよい服を着せましょう。

●室内にいる時も室外同様の対策を行い、暑さ指数(WBGT)も確認しましょう。

●子どもの様子を十分に観察し、異変があるときには涼しい環境で十分に休息させましょう。

 

【熱中症になってしまったら…】

Screenshot_20250702-172424_Chrome