お知らせ
🐽8月7日は「鼻の日」の日です🐽
8月7日は「は(8)な(7)」という語呂合わせから1961年に、日本耳鼻咽喉科学会によって制定された日です。制定当時は副鼻腔(蓄膿症)の早期発見・早期治療を目的としていて、特に小さなお子様を持つ親御さんにとって、子どもの鼻の健康は日々の生活の質(QOL)に直結する重要なテーマではないでしょうか?この機会に鼻の役割とご家庭でできるケアのポイントについて改めて確認してみましょう。
子どもの鼻の役割について…![]()
鼻は単に「空気を吸う場所」ではありません。空気清浄機、加湿器、温度調節器といった複数の役割を同時に果たし、体を守る最前線基地の役割を果たしています。
●防衛機能の低下:子どもは大人に比べて鼻腔が狭く、粘膜もデリケートです。そのため、ウイルスや細菌が侵入しやすく、風邪をひくとすぐに鼻詰まりや鼻水を引き起こしがちです。
●口呼吸のリスク:鼻が詰まると口呼吸になります。口呼吸は、喉の乾燥、扁桃腺の腫れ、いびき、さらには顔の骨格の成長や歯並びにも影響も指摘されています。
👆こんなサインを見逃さないで…
✅ いつも口を開けている
✅ いびきをかく、寝苦しそうにしている
✅ 食事中によくむせる、食べるスピードが遅い
✅ 集中力が続かない(睡眠不足の可能性)
鼻の調子が悪いと、口呼吸になりやすくなり、喉の乾燥や「いびき」などにつながることもあります。
ご家庭でできる鼻のセルフケア…![]()
日々のちょっとした心がけが、お子様の鼻の健康を守ることにつながります。鼻を快適に保つためにはどうすればよいのでしょう。
①こまめな鼻水吸引と鼻かみの練習
【乳幼児】 小さな子どもは自分で鼻をかむことができません。鼻水が溜まると中耳炎や副鼻腔炎の原因になるため、市販の鼻吸い器(スポイトタイプや電動タイプ)を使って、こまめに取り除いてあげましょう。
【幼児以降】 自分で鼻をかむ練習を始めましょう。ポイントは「片方ずつ、やさしく」かむことです。両方を一度に強くかむと、鼻水が耳(中耳)の方へ逆流し、中耳炎を引き起こすリスクがあります。片方の鼻の穴を指で押さえ、ゆっくりと息を出すように教えてあげましょう。
【固まった鼻水】 鼻の穴の周りが乾燥して固まっている場合は、濡らした綿棒やベビーオイルをつけた綿棒で優しく拭き取ると、取りやすくなります。
②室内の環境整備
【湿度管理】 空気が乾燥すると、鼻の粘膜も乾燥して防衛機能が低下します。加湿器などを使い、適切な湿度(一般的に40~60%程度)を保ちましょう。特にエアコン使用時は要注意です。
【アレルギー対策】 ハウスダストやダニが原因のアレルギー性鼻炎には、こまめな掃除が不可欠です。寝室は特に念入りに掃除機をかけ、可能であれば布団乾燥機なども利用しましょう。
③生活習慣の改善と栄養管理
【十分な睡眠と栄養管理】 体の抵抗力を高めるためには、十分な休養とバランスの取れた食事が基本です。ビタミンA(β-カロテン)やビタミンCを多く含む緑黄色野菜や果物(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草、いちご、みかんなど)は、粘膜を強くするのを助けます。
【鼻を触る癖防止】 無意識に鼻をほじったり、こすったりする癖があると、粘膜が傷つき、鼻血や感染症の原因になります。優しく声をかけたり、ひどい場合には寝ている間に手袋をさせたりするなどの対策も検討しましょう。
最後に…専門家への相談をためらわないで![]()
ご家庭でのケアも大切ですが、症状が長引く場合や、以下の症状が見られる場合は、早めに耳鼻咽喉科や小児科を受診してください。
●黄色や青っぽいネバネバした鼻水が2週間以上続く
●頭痛や顔の痛み、顔が重いと感じる
●いびきがひどく、寝ているときに息が止まることがある
●匂いがわからないと言い出す
「たかが鼻水」と軽視せず、「鼻の日」をきっかけに、お子様の健やかな成長のために鼻の健康を見守っていきましょう。



