もりのなかま保育園二島ひよこ園

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🍂11月

こんにちはhappy01

もりのなかま保育園二島ひよこ園病児保育室看護師です😊

 

陽が落ちるのもすっかり早くなり、夕暮れ時には寒さが身に染みる季節となりました🍂

朝晩は特に冷え込むようになりましたので、体調には気を付けてお過ごしください✨

 

集団で活動を行う保育園や幼稚園では、秋から冬にかけて感染症が流行しやすくなります😷

乾燥した空気を好むウィルスにとって秋から冬の季節はまさに感染症の本番のシーズン。

乳幼児の保育を行う保育園では、大人では軽症で済む感染症であっても重症化してしまい入院を余技なくされることもありますbearing

季節ごとに流行する感染症の症状を把握しておくことで、子どもの症状で気が付きやすくなり、早急に対応することが出来るようになります。

今回、秋から冬にかけての感染症についてお話したいと思います🎶

 

1、インフルエンザにRSウイルス…秋から冬にかけては感染症のオンパレード

秋から冬は空気が乾燥し気温が低くなることに加えて、屋外で活動を行うよりも、どうしても屋内での活動が増えることになりますので、感染症が保育園内でも流行しやすくなってしまいます💦

特にインフルエンザなどの呼吸器系の感染症と、ウィルス性の胃腸炎などの感染症が流行しやすくなり、乳児が多い保育園では特に顕著に表れます。

【RSウィルス感染症】

秋から冬にかけては呼吸器に関する感染症が増加していく傾向にありますが、乳児期に多くの子どもが感染すると言われているRSウィルス感染症も呼吸器系の感染症になります。

RSウィルス感染症は乳児に多く見られ、RSウィルスによって引き起こされる疾患で、生後1歳までに半数以上、2歳までにはほぼ100%の子どもが感染すると言われているくらい代表的な感染症です。

大人は軽症なことが多いですが、ゼイゼイとした咳をしたり、多呼吸になる場合があり乳児は特に重症化しやすく入院などになるケースもあります。

RSウィルス感染症は、季節の代わり目である10月頃から出始め12月にピークを迎えます。

インフルエンザなどが流行してくる時期と重なりますが、咳が特徴的で重症化をしやすいので注意が必要です。

『潜伏期間』

2日~8日

『症状』

・発熱・ゼイゼイ、ヒューヒューとした咳

・ゼイゼイ、ヒューヒューとした咳

・鼻水など

 

RSウィルス感染症は発熱や鼻水が数日間症状として表れた後、咳がひどくなり「ゼイゼイ」「ヒューヒュー」といった喘鳴が起きます。

咳がひどく、上記のような喘鳴が表れたら、呼吸困難や肺炎に移行してしまう場合がありますので、すぐに医療機関へ受診し治療を開始することが大切です。

RSウィルス感染症は、大人になれば一般的な風邪として片付けられてしまい、子どもの場合でも約70%は軽症でそのまま快方へ向かいますが、約30%の子どもが重症化してしまいます。

特に低体重で出生している子どもや基礎疾患がある子どもは重症化のリスクが高まります。

無呼吸発作や急性脳症といった合併症が起きる危険がありますので、保育園でも子どもの様子をしっかりと観察しておくことが大切です。

『対処、予防』

RSウィルスは非常に感染力が高いウィルスですので、一気に感染が広がりやすくなります。

RSウィルスは感染している人の咳やくしゃみから出る唾液などを吸い込むことで感染する飛沫感染と、至近距離で共に過ごすことで、鼻や口などの粘膜から傷口などを通して感染する接触感染になります。

そのため、集団生活をしている保育園や幼稚園では感染が広がりやすくなるので、予防意識を高めることが大切です。

RSウィルス感染症の場合は、手洗いうがいの徹底やマスクの着用が有効です。

RSウィルスは一度感染したら抗体が出来るのではなく、何度も繰り返し感染しますので、日ごろから衛生管理の徹底を行うことが大切です。

またRSウィルスに感染した可能性がある園児がいた場合には、別室で安静にしてもらいつつ、保護者へ連絡を行いお迎えをお願いしましょう。

そして在園児の手洗いうがいを小まめに行い消毒も合わせて行うことが大切です。

成人も感染する可能性がありますので、マスクを着用し注意を払う必要があります。

『出席停止期間』

RSウィルス感染症はインフルエンザなどのような出席停止期間は定められていません。

しかし、他の園児への感染力が強いために解熱し症状が落ち着いてから登園することが良いでしょう🎶

 

 

【インフルエンザ】

冬場に毎年大流行になる感染症と言えばインフルエンザです。

感染症の中でも特に有名で、毎年予防接種などを行ったりマスクを着用したりと、小さい子どもを持つ方は非常に注意を払っている方が多いのではないでしょうか。

インフルエンザはインフルエンザウィルスに感染することで発症します。

とても感染力が強く一人感染すると数日間で何人にも感染してしまい学級閉鎖に追い込まれることもあります。

インフルエンザは突発的に症状が表れ数日で治まることが多いですが、この数日間は高熱に加えて関節痛、倦怠感といった症状が強く表れ床につくことになります。

『潜伏期間』

1日~4日

『症状』

・38度以上の高熱・関節痛・倦怠感・悪寒・咳・鼻水・喉の痛みなど

インフルエンザはウィルスの増殖スピードが速いので、症状が一気に表れることが特徴です。

悪寒や鼻水が出始めてから数日の間に高熱が表れ全身の痛みや倦怠感、頭痛といった症状が出てきます。

数日間は症状が続きますので、子どもの場合は高熱によりぐったりとしたり、機嫌が悪い、ずっと寝込んだりすることがあります。

急激に症状が表れる一方で、症状が長引くことは少なく、多くの症状は3日程度で治まりますが、中にはインフルエンザ脳症や肺炎など重症化することもありますので注意が必要です。

特に注意しなければならないのがインフルエンザ脳症で、発見が遅く治療の開始が遅れると生命の危機に陥ることがあります。

インフルエンザ脳症はインフルエンザを発症した後に、意識障害や行動に異変、けいれんといった症状が発現します。

インフルエンザ脳症は入院による治療が必要になりますので、以下の症状が見られた場合には、すぐに救急車を呼ぶ必要があります。

・けいれん・幻覚・意味のわからない言葉を話す・ろれつが回らない・突発的な感情の起伏や異常な恐怖感

・急に眠ってしまう・自分の名前や月日、場所など本来であればわかる内容がわからない

・呼びかけに応じずぼーっとしている

『対処、予防』

インフルエンザは、先ほど紹介したように、症状が急激に表れるだけでなく、感染力も強いので1人インフルエンザの症状が見られたら別室で安静にしてもらうようにし保護者へ連絡をしてお迎えに来てもらいましょう。

飛沫感染により感染してしまいますが、インフルエンザは発症して数時間であれば、検査をしてもインフルエンザの陽性反応が出ない可能性がありますので、発症してから最低でも6時間以上経過してから検査をしてもらうようにしましょう。

インフルエンザは発症してから48時間以内であれば、抗インフルエンザ薬の効果がありますので、保護者にはインフルエンザの疑いがあることを伝え、医療機関の受診を促します。

インフルエンザウィルスは低温、低湿度だとどんどん増加していきますので、保育室や感染した子どもがいる部屋などは出来る限り室温を20度~25度かつ、湿度を50%~60%程度に保つように心掛けましょう。

そして、部屋の喚起も定期的に行いマスクを着用し感染拡大を予防することが大切です。

また、インフルエンザが流行する冬になるまでに、インフルエンザの予防接種をしてもらうようにおたよりなどでお願いすることも重要です。

インフルエンザの予防接種を受けても感染しない訳ではありませんが、感染した時に症状が軽く、インフルエンザ脳症の予防にも効果があると言われています。

乳幼児が多く在籍する保育園や幼稚園では、予防接種の協力をお願いしましょう。

『出席停止期間』

インフルエンザは感染力が強くなり、登園や登校をすることは出来ず出席停止になります。

インフルエンザは、発症後5日を経過し、かつ、解熱後3日(児童は2日)を経過するまでと定められています。

ですので、インフルエンザに感染した場合には、発症から6日は最低でも出席停止になります。

しかし、インフルエンザは症状が強く表れることもありますので、出席停止期間を過ぎても体調がすぐれない場合には安静にすることが大切です。

 

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